しぶり腹

しぶり腹とは、便意を感じても便が出にくい、あるいは少量の便しか出ないのに何度も排便したくなる状態のことです。この状況は、便が出なくても便意を感じる、または腹痛を伴うことがあります。しぶり腹はテネスムスとも呼ばれ、症状が続くと日常生活にも影響を及ぼします。

しぶり腹に関する病気

しぶり腹は、大腸に関連するさまざまな病気の症状として現れる可能性があります。主な関連疾患は以下の通りです。

炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性大腸炎、クローン病)

大腸の粘膜に炎症が生じる病気で、腹痛や下痢、しぶり腹が一般的な症状です。

大腸がんや直腸がん

大腸や直腸に腫瘍ができる場合も、直腸の刺激からしぶり腹が生じることがあります。

感染性腸炎

細菌やウイルスによる感染症が腸に影響を与えると、腹痛やしぶり腹を引き起こすことがあります。

過敏性腸症候群

ストレスや生活習慣が影響して腸の働きに異常をきたし、しぶり腹が症状として現れることがあります。

対処すべき症状

しぶり腹は、便意があるのに排泄ができない不快感と、繰り返される腹痛があるため非常に辛い症状です。以下の症状が続く、または悪化する場合は、医療機関での相談をお勧めします。

 
  • 強い腹痛や頻繁な便意があるが、便が出ない
  • 血便が出る
  • 腹部の膨満感や激しい違和感
  • 発熱を伴う消化器症状

早期の診断と適切な治療が重要ですので、しぶり腹が続く場合は消化器内科など専門の医師に相談しましょう。