食欲不振

食欲不振とは、以前と比べて「お腹が空かない」、「食べたいという気持ちが湧かない」、「食事の量が減った」といった状態です。通常、ストレスや気分による一過性の現象として経験されることもありますが、これが続くと体重減少や栄養不足につながり、健康に悪影響を及ぼします。

食欲不振に関する病気

慢性胃炎

胃粘膜の長期間にわたる炎症で、消化機能が低下することにより食欲が低下します。ピロリ菌感染やストレス、特定の薬物が原因になることがあります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃や十二指腸の粘膜が傷つく病気で、痛みや不快感から食欲不振を引き起こします。ピロリ菌感染が関連することが多いです。

胃がん

初期には症状が乏しいことが多いですが、進行するにつれて食欲不振、胃痛、吐き気などが現れます。サイトカインという物質が胃の機能を低下させることもあります。

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンの不足によりエネルギー消費が低下し、食欲不振を伴うことがあります。他の全身症状としては疲労感や便秘があります。

対処すべき症状

以下の症状が見られる場合、速やかに医療機関に相談する必要があります。

  • 2週間以上の食欲不振
  • 短期間の体重減少
  • 胃痛や吐き気を伴う

これらの症状は胃の疾患の可能性が高く、医療機関での早期受診が勧められます。

まとめ

食欲不振は日常生活に支障をきたすこともある一般的な症状ですが、長期間続く場合や付随する症状がある場合には、消化器に関連する疾患である可能性があります。日常生活の改善や早期の医療機関受診による早期診断と適切な治療が大切です。放置せずに医師に相談することで、根本的な問題を解決する助けとなります。