血便

血便に関する病気

血便とは、消化器からの出血が排泄物に混じり、肛門から排出される現象です。出血の箇所により便の色が異なり、大腸や直腸からの出血では明るい赤色を呈することが多いです。胃や上部の消化管からの出血では、消化過程を経て黒くなることがあります

大腸がん

血便は大腸がんの早期の兆候となることがあります。特に進行前の段階で現れることも少なくありません。

大腸ポリープ

通常は良性ですが、放置すると悪性化するリスクがあります。便がポリープと接触する際に出血が生じることがあります。

大腸憩室出血

大腸の中に形成される小さな袋状の構造から血が出ることがあります。再出血する傾向があるのが特徴です。

潰瘍性大腸炎

大腸の内壁が炎症を起こし、血液や粘液が混ざった便となります。

痔核や裂肛

肛門付近の病気で、排便時に鮮明な赤色の血が見られることがります。

対処すべき症状

以下の状態に該当する場合、早急な医療機関の受診が必要です。

  • 便が黒色になった場合
  • 大量に出血している場合
  • 血便が1週間以上継続する場合
  • 高熱または激しい腹痛を伴う場合
  • 50歳以上で初めて血便を経験する場合

まとめ

日常生活では、食物繊維の豊富な食事を心掛け、便秘を防ぐことがおすすめです。また、肛門の清潔維持も重要です。血便を見つけたら、その日時や量をメモしておくと診療時に役立ちます。このような管理をし、早期の発見と治療を目指しましょう