腹痛

腹痛とは「お腹が痛い」という症状を指し、痛みの部位や強さ、痛みの種類(例:鈍痛、刺し込み痛)、発症の仕方、併発する症状などから原因を特定します。腹痛は消化器系の問題に限らず、循環器系、泌尿器系、婦人科系など多岐にわたる原因によって引き起こされることがあります。腹痛には大きく分けて内臓痛と体性痛の2種類があります。

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腹痛の中で大腸に関連するものとして、特に注意が必要なのは「大腸がん」です。大腸がんは、結腸や直腸に発生するがんで、初期症状がほとんどないため、進行するまで気づかれないことが多いです。進行すると腹痛、血便、便の習慣の変化(便秘や下痢、便の細さ)などが症状として現れます。

大腸がんの腹痛はがんの発生部位や進行度によって異なることがあります。がんが原因で腸がひきつれることで痛みが生じるケースが一般的です。この痛みは波のある腹痛として現れることがあります。また、右側の大腸にがんができると右側の痛み、左側にできると左側の痛みが生じることがあります。

対処すべき症状

​大腸がんの疑いがある症状としては、持続的な鈍痛や波のある腹痛、血便、便秘・下痢の繰り返し、突然の便の細さの変化、貧血、継続する腹部のしこりなどがあります。これらの症状がある場合、大腸がんの可能性があり、早めの受診が重要です。また、腫瘍が大きくなり腸閉塞を引き起こすと、激しい痛みや吐き気、嘔吐が見られることもあります。

まとめ

大腸がんのリスクを低減するためには、定期的な大腸がん検診が重要です。便潜血検査や大腸内視鏡検査を受けることで早期発見に役立てましょう。